1. 耐震診断をする建物及び追加診断
・1981年6月1日より前の確認申請受付
・最新の構造解析技術で最新の構造計算基準と照合
・利害関係のない第三者による再確認
・異なる計算方法で安全性の確認
・杭基礎を含めた地震時の安全性を確認
・建物接合部を精細な3DFEM解析で安全性の確認
・応答解析で地震時の変形を考慮した安全性を確認
2. 弊社の耐震診断の特徴
・構造計算のみの安価な耐震診断
・設計図書をもとにした構造計算
・現地調査は外観目視調査のみ
3. 耐震診断準拠基準
・「2017年改訂版 実務のための耐震診断マニュアル」
一般社団法人 東京都建築士事務所協会
・「2017年版既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震診断基準」
一般社団法人 日本防災協会
・建築基準法
・日本建築学会標準
4. 診断プログラム
・STAAD.pro(RC、S) Bentley社
・NASTRAN AUTODESK社
・SS7(RC、SRC、S) ユニオンシステム社
・RC耐震診断(RC、SRC、S) ユニオンシステム社
5. 料金の目安(S,RC,SRC,WRC)
1棟、整形な建物、設計図書がある
現地目視外観調査+構造計算の金額
・500u 1,000,000円
・1,000u 2,000,000円
・5,000u 7,500,000円
・10,000u 15,000,000円
・20,000u 20,000,000円
・30,000u 30,000,000円
6. 建物構造設計基準の変遷
1950年 建築基準法公布
・許容応力度設計、水平震度K=0.2
1968年 十勝沖地震(M7.9)
・RC短柱のせん断破壊
1971年 建築基準法施行令改正、日本建築学会RC規準改定
・せん断補強筋間隔の狭化
・最小せん断補強筋量の採用
・設計用せん断力の割増
・曲げ降伏先行の概念
1977年 新耐震設計法の提案
1978年 宮城県沖地震(M7.4)
・たれ壁・腰壁付き柱のせん断破壊
・非構造壁のせん断破壊
・耐震壁の偏在した建築物の崩壊
1981年 建築基準法施行令の改正(俗称:新耐震設計法)
・一次設計と二次設計
・じん性に応じた保有水平耐力
・剛性率・偏心率
・変形制限
7. 建築杭基礎構造設計の変遷
・1983年6月に始めて「地震力に対する建築物の基礎の設計指針」を制定
・法令では求められているのは1次設計のみ
8. 建築耐震設計法の考え方
国土交通省の考え方を以下に示す。
・建築物の存続期間中に数度遭遇すべき「稀に発生する地震動」に対してほとんど
損傷が生ずるおそれのないこと。
具体的に表現すると→震度5程度の中地震(度地動最大加速度80〜100cm/s2)
の中程度の地震で建物の軽微なひび割れに留める。
・建築物の存在期間中に一度は遭遇することを考慮すべき
「極めて稀に発生する地震動」に対して倒壊・崩壊するおそれのないこと。
具体的に表現すると→震度6〜6強程度の大地震(地動最大加速度300〜400cm/s2)
で倒壊しない。人命を確保する。
9. 震度6以上(大地震)の地震
近年は、「極めて稀に起こる大地震」(震度6弱〜6強)が「まれに起こる地震」
になっています。このため、震度6強に対して、新築工事設計では弾性設計
工事計画では塑性設計が求められています。
以下に建築基準法地域係数と1993年以降の震度6以上の地震マップと履歴を示す。
基準と異なり地域係数の低い地域に大地震が頻発している。
10. 岩手・宮城内陸地震4022galについて
2008年6月14日に発生し、震度を計測する「震度計」のあった奥州市及び栗原市で
の震度6強が観測記録となっている。しかし、一関市に設置されたKiK-net地震計では
上下動3866gal、4022gal(全方向合成)の加速度を観測しギネス世界記録の認定を
受けた。ここでは山全体が崩壊する災害が発生している。
建築基準法地震地域係数と地震低減地域のでの地震
1993年以降の震度6以上地震マップ
・1993/1/15 釧路沖 7.5 震度6
・1994/10/4 北海道東方沖 8.2 震度6
・1994/12/28 三陸沖7.6震度6
・1995/1/17 大阪湾7.3震度7
・1997/5/13 鹿児島県薩摩地方 6.4 震度6弱
・1998/9/3 岩手県内陸北部 6.2 震度6弱
・2000/7/1 新島・神津島近海 6.5 震度6弱
・2000/7/9 新島・神津島近海6.1震度6弱
・2000/7/15 新島・神津島近海6.3震度6弱
・2000/7/30 三宅島近海6.5震度6弱
・2000/8/18 新島・神津島近海6.1震度6弱
・2000/10/6 鳥取県西部7.3震度6強
・2001/3/24 安芸灘6.7震度6弱
・2003/5/26 宮城県沖7.1震度6弱
・2003/7/26 宮城県中部6.4震度6強
・2003/9/26 十勝沖8震度6弱
・2004/10/23 新潟県中越地方6.8震度7
・2004/10/27 新潟県中越地方6.1震度6弱
・2005/3/20 福岡県北西沖7震度6弱1993
・2005/8/16 宮城県沖7.2震度6弱
・2007/3/25 能登半島沖6.9震度6強
・2007/7/16 新潟県上中越沖6.8震度6強
・2008/6/14 岩手県内陸南部7.2震度6強
・2008/7/24 岩手県沿岸北部6.8震度6弱
・2009/8/11 駿河湾6.5震度6弱
・2011/3/11 三陸沖9震度7
・2011/3/11 茨城県沖7.6震度6強
・2011/3/12 長野県北部6.7震度6強
・2011/3/15 静岡県東部6.4震度6強
・2011/4/7 宮城県沖7.2震度6強
・2011/4/11 福島県浜通り7震度6弱
・2011/4/12 福島県中通り6.4震度6弱
・2013/4/13 淡路島付近6.3震度6弱
・2014/11/22 長野県北部6.7震度6弱
・2016/4/14 熊本県熊本地方6.5震度7
・2016/4/15 熊本県熊本地方6.4震度6強
・2016/4/16 熊本県熊本地方7.3震度7
・2016/6/16 内浦湾5.3震度6弱
・2016/10/21 鳥取県中部6.6震度6弱
・2016/12/28 茨城県北部6.3震度6弱
・2018/6/18 大阪府北部6.1震度6弱
・2018/9/6 胆振地方中東部6.7震度7
・2019/1/3 熊本県熊本地方5.1震度6弱
・2019/2/2 胆振地方中東部5.8震度6弱
・2019/6/1 山形県沖6.7震度6強
・2021/2/13 福島県沖7.3震度6強
・2022/3/16 福島県沖7.4震度6強
・2022/6/19 石川県能登地方5.4震度6弱
・2023/5/5 石川県能登地方6.3震度6強